『忘しぇねがらね』2 ……「想い出」 ある日ある時のことなど……
高橋紀子さんのこと
●私にとっては母のような
高橋紀ちゃんは私にとっては母のような方でした。四季折々、段ボールが届くのですが、箱をあけるといろいろ田舎のものがいっぱい……、涙をよく流しました。私にとっては嬉しいものばかりでした。
大川へ行って、一日中歩いてみたいです。長面にも尾の崎にもまだ行ってませんから。EKちゃん、SUちゃんもいつも紀ちゃんに感謝しています。みんなでお弁当持って、美空ひばりの歌でも歌いながら行ってみたいです。
(2014年3月 同級生FT)
●懐かしい紀(のり)ちゃん手作りの味
同期会の宴会のあとは、あちこちの居室にそれぞれ集団ができて、話たりないことを心行くまで語り合う。宴会の料理なんてそれほど熱心には食べないから、この二次会はそろそろ空腹を覚える時間です。
で、そこにパッと出てくるのが、野菜の一夜漬けやオコワなど紀(のり)ちゃん手作りの田舎の香り。酔いざめの空腹にはぴったりのタイミングで、味がまた素朴なふるさとの味。同期会でののりちゃん手料理は恒例のことで、震災5か月前の同期会には、私はキャベツの浅漬けやオコワをいっぱい頂きました。
「優しいんだよねぇ、うれしいよねぇ、のりちゃんの心遣いが」と同級生の誰もが言うように、ほんとうにいつもみんなのことを気にかけてもらいました。
地震のあと、みんなが避難を始めたとき、のりちゃんは
「先に行ってて、私、〇〇をもっていくから」と庭に向かったという話を聞きました。
何を取りに行ったのかわかりませんが、きっと避難先の山でみんなの役に立つ何かを取りに行ったのだろうと思いました。
いつもありがとう! 紀子ちゃん。 (2014年1月 同級生AI、SU、FT、ANほか)
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