色紙集(八) 古 の 歌
良寛禅師
かたみとて何か残さん春は花夏ほとゝぎす秋はもみじば
沙門祖道
良寛さまは天地自然は自分のかたみであると悟られていました。このように仏さまは一応人間としては死んでも、決して死なない。天壌無窮というものであります。
それで古里の山河は凡て亡くなられた人の尊いかたみであります。
生家の兄嫁にあてた色紙の説明より
昭和五十年の晩秋、私は相変わらず、小諸懐古園の木の下で過ごし、「祖道涅槃常住法」を私流に「天壌無窮」と言い換え、老若男女を問わず呼びかけている。私にとって「天壌無窮」は、有情非情同時成道なる王三昧即ち南無阿弥陀仏であり、念彼観音力なのであります。「神その創りたるものを見給いけるに甚だよかりき」という気持ちです。
『大法輪』昭和五十二年一月号所載
蓮月尼 |
良寛さま |
寒山詩 |
于良史 |
芭蕉 |
芭蕉 |